「 DALI 」って?
DALI は、Degital Addressable Lighting Interfaceの略称で、照明制御における国際標準通信規格です。オープンプロトコルなので汎用性が高く、規格に対応していればどのメーカ
一の製品でも制御が可能です。
今回はそんな DALI 規格を用いた照明制御システムについてご紹介します。
レイアウト・使用目的にあわせて、自由自在に照明制御
照明器具1台単位で細かく制御可能
通常の照明制御では、回路ごとにON/OFFなどの制御を行う仕組みになっています。そのため、一つの回路に対してON/OFFの制御をした場合、回路内の全ての照明がON/OFFされます。
一方、 DALI システムでは照明器具1台単位でアドレスを持っているため、回路内の照明に対して1台単位でON/OFF制御や調光制御をすることが可能です。また、グループ設定をすれば複数台の照明器具をまとめて制御することも可能です。(※後ほど詳しくご紹介します。)
1つのシステムにつき64個(照明器具、スイッチの合計)の DALI アドレスを設定でき、もっとたくさんの照明器具を制御したい場合はコントローラを追加することで更に多くの照明器具を制御できます。
※DALIを使用せず1台単位で照明を制御したい場合、回路を個別で割り当てる必要がある。
人がいないエリアを消灯。無駄を省いて省エネに!
さて、 DALI システムでは照明1台単位でアドレスを持っているため、個別での制御が容易なことをお話しました。この機能を利用することによって省エネに役立てることもできます。
例えば、人感センサーを設置して人がいないエリアを消灯したり、照度センサーを設置して窓からの光がある時は窓側の照明を消灯したりなど、消費電力を削減してエコなオフィスを実現します。
さらに、 DALI システムでは消費電力や使用時間を管理することもできるため、それらのデータを活かして省エネに役立てることもできます。
レイアウトにあわせて複数の照明器具の制御も可能
DALI システムでは、グループ設定をすれば複数台の照明器具をまとめて制御することもできます。照明器具は1台からグルーピング可能なため、レイアウトにあわせて自由自在に設定できます。
そのため、オフィスのレイアウトに変更があった場合でも配線工事の必要がなく、グループ設定を変更するだけで新しいレイアウトに合わせた照明制御が可能です。配線系統にとらわれないのはDALIシステムの利点です。
最大16シーンの明るさを設定
DALIシステムでは照明器具側にシーンの番号を記憶させて操作することができます。照明器具にもよりますが、あるシーンが呼び出された時に0~100%のどの明るさで点灯するかを設定できます。最大16シーンものパターンの明るさ設定を記憶できるため、理想のシーンに瞬時に切り替えることができます。シーンの制御は照明器具1台単位もしくはグループ単位でも調整ができるため、用途にあわせて明るさのシーンを選択できます。
双方向通信だから状態がわかる
DALIシステムでは、コントローラ(マスタ)と照明器具(スレーブ)の双方向で通信が可能なた
め、照明器具の状態を確認することができます。
点灯・調光の状態を確認した上で制御をしたり、故障チェックをしたり、効率的に運用する
ことが可能です。
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